★5Netflixな行ヒューマン

バレエ経験者が見た「ナビレラーそれでも蝶は舞うー」感想あらすじ

★5

70歳×23歳の二人がバレエを通して繋がり
観終わったころには心が温まる物語。
人気俳優ソン・ガンの肉体美や踊るシーンにも注目です。

こんな方におすすめ

・心温まる感動するドラマがみたい
・映像がきれいな作品がみたい

「ナビレラーそれでも蝶は舞う」(全12話)の作品紹介、視聴率

おすすめ度5.0
韓国語タイトル나빌레라
演出ハン・ドンファ
脚本イ・ウンミ
韓国での放送日2021年3月22日から4月27日
話数12話
最高視聴率3.6(tvN)
出演者パク・イナン、ソン・ガン、ナ・ムニ、ホン・スンヒ
配信サイトNetflix
ジャンルヒューマン

Daumで連載されたHUNによるウェブ漫画が原作となっています!

「ナビレラーそれでも蝶は舞う」あらすじ(ネタバレ無し)

主人公シム・ドクチェル(70歳)は幼いころバレエに憧れていたが、習える環境になかったためバレエを習うことを諦め、郵便配達員として誠実に働いていた。
定年退職後、妻チェ・ヘナムと老後の生活を送っていたのだが、年々友人の訃報も増え、ドクチェルも自分の残りの人生自分のやりたいことについて考えるようになっていた。

同じころ、プロのバレリーノを目指すイ・チェロク(23歳)は、19歳からバレエを始め才能を持っているがスランプに陥っていた。チェロクは、家族や友人との関係に悩みを抱えていた。

そんな時に、ドクチェルが偶然通りかかったスタジオでバレエを踊っているチェロクの姿に心を奪われ、バレエをやりたいという気持ちがこみ上げ「ここでバレエを習いたい」と頼み込む。

始めはおじいさんがバレエなんてと相手にしていなかったが、チェロクのバレエ講師スンジュはその熱意に心を打たれ、チェロクにドクチェルを指導するよう提案する。

二人の成長、そして家族のあたたかみを感じられるヒューマンドラマ

ナビレラの意味とは?

나빌레라(ナビレラ)の나비(ナビ)は韓国語で蝶
레라(レラ)は??と思い調べてみると、
韓国を代表する詩人、チョ・ジフンの詩「승무(スンム)」の一句である「나빌레라(ナビレラ)」という言葉から引用されたもので、蝶のように舞うという意味で使われています。
副題にーそれでも蝶は舞うーとあるように、逆境の中でもありったけの力で蝶のように舞う姿が感動的でした。

ソン・ガンはバレエ経験者?

主演のソンガンは、半年間ほぼ毎日バレエに通い撮影に臨んだそうです。
半年間であれだけの演技ができるってすごいですよね。
ソン・ガンのお父さんは器械体操の選手、お母さんはピアノの先生と元々素質があるのかもしれません。
スラっと伸びた手足や首、そして顔の小ささなど身体的な条件はもちろんですが、王子役が似合う雰囲気で素晴らしい踊りに魅了されました。

大きくなってバレエを始めるということ(経験談)

私自身中学生の時から自分の意志でバレエを始めた過去があるので、おじいさんの気持ちに重ね合わせて視聴しました。
バレエは幼いころから習う人が多く、中学生からバレエを始めると追いつけない部分が多くあります。
このドラマで70歳でバレエを始めたおじいさんは体力的にしんどかったと思いますが、周りにも60歳を過ぎてバレエを始め舞台に立った方も知っているので、大人になってバレエを始めることは十分可能です。

チェロクは17歳でバレエ歴4年でプロを目指すほどの才能の持ち主。
チェロクのバレエ講師スンジュの言葉の中に、チェロクを始めて見たときに基本はなっていないけどよく見たら自分なりに解釈し表現しているところに才能を感じたというニュアンスの言葉がありました。
芸術の世界では技術に加え動きの中に込める感情表現力がとても大切になってきますが、研究しバレリーノ役を演じているのが役者として素晴らしいと思いました。
ソン・ガンの踊るシーンにも注目です!

「ナビレラーそれでも蝶は舞う」キャスト

【シム・ドクチュル役】パク・イナン


(代表作:「大切に育てた娘ハナ」「伝説の魔女」「素晴らしい遺産」など)

郵便配達員として誠実に働くも貧しい生活を送っていた。
妻と三人の子供(長男、末っ子の次男、長女)、孫がいる。
70歳になり、たった一度の人生、死ぬまでに一度は空高く舞ってみたいと思いバレエを始める。

ドクチェルの家族

→妻チェ・ヘナム役:ナ・ムニ(始めはバレエを習うことを反対していたが、応援)
→孫シム・ウンホ役:ホン・スンヒ(チェロクのバイト先で働いていた。親の期待に応え大企業に就職したが、正社員にはなれず「自分の本当にやりたいこと」を考えるようになる)
→長男シム・ソンサン役:チョン・ヘギュン(バレエを習う事に反対する。野球をやりたかったが家が貧しい為諦めた過去あり。)
 →長男妻キム・エラン役:シン・ウンジョン(出産を機にキャリアを諦め専業主婦に。働くことに未練が残っている。)
→長女シム・ソンスク役:キム・スジン(選挙に落選し続ける夫に落胆しているが支え続けている。)
 →長女夫ビョン・ヨンイル役:チョン・ヒテ(選挙に出るが落選ばかり。)
→次男で三兄弟の末っ子シム・ソングァン役:ジョ・ボクレ(医者を辞め、無職。ドキュメンタリーを撮ろうと決める)

【イ・チェロク役】ソン・ガン


(代表作:「カノジョは嘘を愛しすぎてる」「真心が届く」など)

13年間向いていないサッカーをやっていたがバレエに出会い、プロのバレリーノを目指す。

ドクチェルの家族

父イ・ムヨン役:チョ・ソンハ(サッカー部の顧問をしていたが、体罰で刑務所に入る。)

【ホボム役】キム・グォン

(代表作:「クリミナル・マインド」「彼はサイコメトラー」)

チェロクの高校の同級生。
サッカー部に所属していたが、サッカー部の監督(チェロクの父親)による体罰の問題で進路を絶たれる。

【キ・スンジュ役】キム・テフン

バレエ教室の指導者。

(代表作:「恋のスケッチ~応答せよ1988~」「ライブ」など)

「ナビレラーそれでも蝶は舞う」感想

観終わったあとの感想。
じーんと感動し、心温まるヒューマンドラマでした。
バレエをやっていた人にも、バレエに興味がない人にも見てほしい。
物語の題材はバレエですが、バレエに限らず人生で本当にやりたかったことややり残したことはないか?と考え直すきっかけになります。

やりたいと思った時が始め時

ドラマの中で、70歳からバレエを始めることに家族は反対します。
しかし、おじいさんはたった一度きりの人生、やりたくてもできない状況や、やりたいことを思い出せなくなるのを悲観し、今この瞬間が大切だということ繰り返し伝えています。
時間が出来たらやろうと思っていることはありませんか?時間ができたらやろう・・と思い後回しにしていたら後悔することになるかもしれません。

完璧な状況は一生来ないんだから今飛び込むんだ

というセリフを聞き、やりたいと思えるが始め時なんだと感じさせてもらいました。

バレエを始めた本人だけでなく、おじいさんの姿から周りにいる人達もそれぞれの人生を見つめ直し、自分の人生を生きるようになるところも見どころです。

世代を越えた人間味あふれるやりとり

23歳×70歳という年齢差を感じさせないやりとりの数々や、いつの間にかお互いを応援しあい欠かせない存在になっていく姿に感動します。
そして、なんといってもおじいさんの人間性。70歳という年齢ですが、若い者から何か言われても柔軟に受け入れていく姿勢が素晴らしいなと感じました。
また、このドラマの中の登場人物はそれぞれ悩みを抱えていますが、身近な悩みが多く共感しやすいです。
感動して泣いたという口コミが多く、私自身も声を出して泣いてしまいましたが、登場人物の心情を想像しやすく感情移入しやすい点が引き込まれるポイントだと感じました。

OST

曲名:My Day
アーティスト:태민/テミン

静かな曲調で、感動するシーンが多いこのドラマに合ったOSTでした。

まとめ

このドラマは、バレエを踊るという目標の達成が目的ではなく、舞台に立つまでの過程でのおじいさんのセリフや態度から人生の大切なことを思い出させてくれます。
やはり、上の世代の方から学ぶことは多いですね。
観終わったころには感動と、やりたいと思えることを今やらないとという思いが心に残り、どの世代の方にも心に刺さるものがあると思います。
とてもおすすめの作品なので是非視聴してみて下さい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました